CloverPaint雑記

CloverPaintの解説・開発状況・内部仕様・利用法などについてつらつらと

バックアップファイルの利用法

ちょっと小ネタとしてバックアップファイルを利用して操作ミスなどで失ってしまったデータを回復する方法を紹介します。

マニュアルの以下のページでも少し触れていますが、Clover Paintではツールの現在状態保存に3つのセーブファイルを利用します。

http://www.cloverpaint.net/CRef_option.html#外部環境データ

このうち本体環境データは普通ユーザーからは見えない部分にあるためバックアップもありませんが、ここはオプションとカラーパレットだけなので操作ミスで失ってしまっても、それほどダメージのない部分でしょう。

 

 問題は主にブラシ情報の保存されている外部環境データと画像一時ファイルです。

Cloverツールバー(リスト)上のディフォルトブラシを消してしまったり、編集中の画像をギャラリーに移動するときに間違って破棄してしまうと、Undoもできないため困ったことになります。

 

そこでバックアップファイルを利用します。バックアップファイルはブラシ情報ならば/mnt/sdcard/CloverPaint/~~saveenv.bin(/mnt/sdcard/は環境により違うことがあります)、画像一時ファイルなら/mnt/sdcard/CloverPaint/~~saveimg.binに入っています。

これらのファイルの「~~」の部分のないファイルが実際に利用されているファイルなので、ファイラーなどで名前を変えて上書きしてください。これで回復します。

 

ただし、問題があることに気づいたのがアプリ終了直後ならこれでいいのですが、前回終了したときにすでに問題があり、再度起動したとき問題があることに気づいた時には注意が必要です。そこでアプリを終了したり、HOMEボタンを押したりするとバックアップファイルに問題がある情報が書き込まれてしまいます。そのような場合はUSBのストレージ接続を利用し、PCからバックアップファイルを直接操作して一度別名で保存するか、PCに退避してください。そのあとアプリを終了して回復作業を行なえば回復できます。

 

今回セーブファイル関連の話題なので、それについて、ついでに幾つか。

バックアップファイルはファイルを安全にセーブするための副産物として出来たものです。現在あるセーブデータを直接上書きすると、途中で何らかの原因で書き込みが継続できなくなった時ファイルが壊れた状態になってしまいます。そこでセーブは一旦頭に「~」を付けたファイルに行います。その後、ファイルセーブが確実に行われたのを確認してから、いまあるセーブデータを頭に「~~」のついたデータに名前変更し、新しく出来たセーブファイルの「~」を取り除きます。この一連の作業で結果として古いセーブデータに~~がついて残っているわけです。

というわけで滅多にセーブデータが壊れることはないと思われるのですが、それでもたまに壊れるという報告があります。特にディフォルトブラシが完全に消えてしまった状態でセーブしてしまい、バックアップファイルもない状態になると結構悲しいことになります。そんなときはsaveenv.binファイルを消してからアプリを起動して下さい。とりあえず初期状態に戻ったセーブデータが作成されます。

 

恐らくセーブデータが壊れるのはアプリが多重起動状態になっているのが原因だと思われます。(一応ガードはしているつもりなのですが)

Clover Paintは終了したように見えても、実際には裏でしばらくセーブ作業を継続していることが多い(とくに大きな画像データを編集中に終了した場合)ので、その間にもう一度Clover Paintを起動しようとしても新規起動は拒否されます。