Clover Paint v1.00公開
Clover Paint v1.00がようやく完成しました!
たったいまGoogle playで公開ボタンを押したので、土曜の朝には購入可能になっていると思います。
去年の四月からおよそ10ヶ月。Androidもペイントアプリも初めての状態からようやくここまで来たかという感じです。
個人的な苦労話をしてもしょうがないので以下Paint版の新機能についての説明など。といっても、それほど特殊なものはないですが。
ー ブラシ設定にジッターを追加
メモ版(Liteでない)をお持ちの方はすでにブラシに関して詳細なオプションが追加されていますので、Paint版でもだいたい同じなのですが、下の方に「ジッター効果」が追加されました。これまでは「位置拡散(横方向)」などとなっていた座標のジッターもこちらに移動しました。
サイズ、流量、FC->BG色、色相、彩度、明度、不透明度に関して、ランダム適用度合を設定できます。設定項目リストのうち、上の方はspot毎、下の方はstroke毎にランダム値を切り替えます。(strokeはペンがキャンバスに触れてから離れるまでを1つ、spotはペン先形状が一回描画されるのを1つと考えます)
- Cloverリストが完全に編集可能
メモ版では画面左にあるCloverリストのうち、最初から設定されている上から13個はユーザーの編集不可になっていましたが、Paint版では自由に削除・登録できるようになっています。自分好みにどんどん変えてください。(メモ版ではブラシ設定の機能が制限されているため、ツール選択から作ったペンをどんなにいじっても最初から設定されている13個の組み込みブラシと同じものを作ることは不可能なので安全のために制限していました。ただし、Paint版では同じ物を作ることが可能とはいえ、何にせよ一度消すと元に戻すにはアプリを初期化しないと駄目なので注意してください)
- レイヤーの操作
レイヤーに関しては編集機能として「新規作成、選択レイヤーの複製、下のレイヤーと統合、すべてを統合、レイヤーの削除、順序入替え」というメジャーな操作が利用できます。追加ボタンはありませんが、適当なサムネイルを長押しして「編集→追加→新規」で追加されます。この辺は将来的に2ペイン表示にする予定なので暫定的な操作として入ってます。同じことは「ツール選択→イメージ」でイメージツールにして、「イメージ→編集面▽→レイヤー▽→追加▽→新規」でもできますが、まあ最初の方法が簡単だと思います。
レイヤー表示のOn/Offと不透明度の調整、順序入替えは常にUIが表示されているので素早くアクセスできます。合成モード等詳細な設定は「設定」ボタンを開いて行います。キャンバスを見ながら合成モードを変更できないのが残念ですが、この辺は将来的に2ペイン表示にして大幅に改良される予定です。(時間がなかったのでとりあえずこれで)不透明度保護をチェックしているとアルファ部分を保護しますが、これに関してはペンでの描画に対してのみ保護されるので注意してください。
- 範囲選択
「ツール選択→矩形選択(or自由選択/自動選択)」を選択すると、範囲選択モードに切り替わります。範囲選択モード内でも選択ツールは切り替えられます。また、合成方法を切り替えて、複数のツールの選択範囲を足しあわせたり、一部を別のツールで削ったりできます。範囲選択が終わったら「戻る」で範囲選択を保ったまま通常のペイントモードに戻ります。
(将来的には選択範囲はマスクリストとして保存できるようにする予定です)
ペイントモードでは範囲選択された部分以外は保護されて、ペンや塗潰し、バケツなど描画処理は範囲選択された部分のみ影響されるようになります。
また、範囲選択された状態でのみ有効な機能として「ツール選択→移動→切り取り→(orコピー→)」が利用できます。これらは以下の操作を行います。
- 選択中のレイヤーから範囲選択部分を切り取り(orコピー)
- 新しいレイヤーとしてレイヤーリストの一番上に生成
- レイヤー移動モードに自動的に移行
自動選択モードで画像の一部を選択し、コピーで部分的に複製して合成モードでその部分の効果を変えるなんてことが簡単にできるようになりました。
01/21追記
Paint版で追加された機能を1つ忘れてました。
- 画像出力の設定を拡張
出力時に拡大や回転等の変形がかかる場合は、美しく見せるためにフィルタをかけますが、単純なNearest(最近傍法)/Bilinear(線形補間)に加えてBicubic/Lanczos2/Lanczos3が使えるようになっています。(単純な縮小の時には別の専用縮小ルーチンが使われます)
また、JPEG出力の画質はこれまで単純な画質数値で指定するしかありませんでしたが、[カスタム…]を選択して非常に詳細に出力設定を行えるようになっています。サンプリングファクタはY:Cb:Crの量子化ブロックをどういった比率で配置するかを指定します。Y:Cb:Cr独立して画質を設定できるソフトも珍しいと思います。単色に近い画像の場合はYだけ高画質にすればかなりサイズを削れます。
Paint版で追加された機能は以上です。
言葉で説明してしまうと地味ですが、使い方によっていくらでも表現の可能性が広がる部分の機能追加だと言えるでしょう。
それではClover Paintを使ったお絵描きを存分にお楽しみください!